七野会について

廣末理事長

地域の中から生まれた法人として
京都の西陣織産地を中心に「住み慣れた地域で暮らし続けたい」との期待を担い、2千名をこえる皆様の支援と協力により生まれたのが、社会福祉法人 七野会です。以来、京都市北区の「原谷こぶしの里」を拠点に、特別養護老人ホームや小規模多機能施設など、京都市内12ヶ所、府下1ヶ所で地域に密着した高齢者福祉事業を行っています。
七野会が30年の歴史のなかで総合的で複合的な事業をもつ今日の姿となったのは、地域の皆様の暮らしを守り支えることが社会福祉法人としての使命であるとの強い信念と、先駆的・開発的に事業に取り組んだ実績があったからです。そしてそれを推進したのは紛れもなく職員の努力と奮闘でした。

サービス画像

利用者さんと家族の立場に立って考えられる職員のチーム―それが七野会の最大の強みです
福祉の仕事は、障害や疾病、加齢により思うようにならない心と体を抱えながらも「こうありたい」と願う利用者さんの声に耳を傾け、喜びや悲しみ、痛みや苦しみに心を寄せながらその方の人生を支える仕事です。七野会の職員は、「利用者さん自身は何を望んでいるのだろう」「ご家族の本当の思いは?」など、チームで真剣に話し合い、今どんなケアやサービスが必要なのかを考え、実践しています。いつも利用者さんとご家族の立場に立った支援を目指せる職員チームがどの事業所にも存在すること、これが七野会の最大の強みです。
必要なサービスに「気づき」、実現のために挑戦できる環境。
利用者さんとご家族にとことん寄り添う・・・この姿勢を大切にしている法人だからこそ、地域で暮らす方々の実情から、必要なケアやサービスに「気づく」ことができます。例えば「デイサービスを利用しない日の食事はどうされているのだろう?」そんな職員の気づきが、配食サービス事業へとつながりました。既存の制度だけでは、地域で暮らす方々の生活は支えきれません。制度やサービスに利用者を当てはめるのではなく、本当に必要な援助やサービスとは何か?を発見し、実現する方法を考え、チームの力で挑戦することができる、この想像と創造の力が私たち七野会の魅力です。
地域の人々のつながり、福祉施設とのつながりづくりも大切な役割
元気な時にはそれほど必要を感じなくても、高齢になり将来に不安を感じるようになったり、誰かの助けが欲しくなったりした時、お金や住むところはもちろんですが「気軽に相談できる人や場所、頼れる相手」がいることが何よりも大切です。七野会では、介護保険制度施行前から地域住民や高齢者がつどい、交流できる「場」を大切にしてきました。現在では、事業所のある地域のサロンやカフェに6ヶ所で60回以上・延べ1000人を超える方が参加されるようになりました。認知症カフェ、商店街の中で行うサロン、子供からお年寄りまでが朝食を共にするカフェ、親も子供も参加して夕食を食べたり、一緒に遊びや宿題をする子供カフェ、ボランティアさろん、50人以上の方が集まる北山地域の喫茶など、多種多様な取り組みを行っています。「困った時、サロンで顔馴染みのあの人にちょっと話してみよう」そう思える地域の人々のつながり、福祉施設とのつながりをつくるお手伝いをすることも、社会福祉法人の大切な役割なのです。
廣末理事長正面
七野会のこれから
平成27年7月には、京都市北区の北山杉の産地で有名な「北山地域」で、デイサービスセンターを開設しました。北山地域は、過疎化と高齢化が進み高齢者が利用できるサービスも非常に限られた山間地域です。「出張デイサービス」で北山地域と15年以上のお付き合いを続けてきた七野会に声をかけていただき、地域住民の皆さんの「自分たちの地域で暮らし続けたい」との強い願いに後押しされてスタート。地域の皆さんとともに住み続けられる地域づくりへの一歩を踏み出しています。
私たちは、地域の声によって生まれ育てられた法人らしく、法人の持つ多機能性を存分に生かし、施設でも在宅でも希望するところで自分らしく暮らし続けることができる地域社会の実現に向けて、これからも取り組んでいきます。
そのためにも、人としての尊厳と「その人らしさ」を尊重する専門性の高い福祉サービスの提供を行うこと、地域社会を担う一員として地域の皆様と一緒に福祉力のある地域づくりに力を注ぐことにこだわり続けたいと考えています。
貴方の「力」が発揮できる場所です
「『自分らしさ』を大切にするように、相手の『その人らしさ』も大切にしたい」「地域の方々と直接触れ合い、地域づくりの役に立ちたい」七野会は、そんな願いを持つ貴方の、人に寄り添う力、考える力、実行する力を発揮できる法人です。誰もが安心してその人らしく暮らし続けられる地域づくりに、一緒に取り組んでいただける方をお待ちしています。
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